Phase 3: お薬を、もっと知る — 第14回
連載の進み具合14 / 14
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「1年たったら、次はどうなるの?」— お薬の"引き継ぎ"の話

期間の決まった骨のお薬には、必ず「その後」があります。増やした骨をどう守り続けるか、治療のバトンタッチのお話です。


骨をつくるお薬で治療中の方が、ふと不安そうにおっしゃいました。

「先生、このお薬、期間が決まっているんですよね。終わったら……私の骨は、どうなるんでしょう」

「作る」お薬には期間が決まっているものがあることは、以前この連載でお話ししました(第8回)。今⁠日はその続き、期間が終わったあとの話です。

駅伝で、たすきを次の走者へ丁寧に渡す場面を、沿道の年配の女性があたたかく見守っている 治療はリレーです。たすきが渡るところまでが、ひと区間。

増やした骨は「守り」に引き継ぐ

「作る」お薬で集中的に増やした骨は、そのままにしておくと少しずつ元に戻ってしまいます。

ですから、期間が終わっても治療は終わりません。次は「守る」お薬にバトンタッチして、増やした骨を定着させます。このように順番を決めて治療を続けることを、逐次療法(ちくじりょうほう)と呼びます。マラソンより駅伝に近く、区間ごとに走者は替わっても、たすきはずっとつながっています。

どのお薬からどのお薬へ、どんな流れがあるのかは、次の記事で整理しました。

📖 薬の続け方・やめ方・切⁠り⁠替⁠え — 骨のお薬と長く付き合うために

「切⁠り⁠替⁠え」と「中断」は別もの

主治医と計画して次のお薬へ移る「切⁠り⁠替⁠え」と、自己判断でやめてしまう「中断」は、似ているようでまったく違います。

切⁠り⁠替⁠えの時期には、通院の間隔や注射の場所が変わって、少⁠し⁠落ち着かないかもしれません。治療が後退したわけではありません。次の区間に入っただけです。わからなくなったら、「いま、私の治療は何区間目ですか?」と聞いてみてください。

今⁠日できること

期間の決まったお薬で治療中の方は、今⁠日はこれを。

次の診察で「このお薬が終わったあとの計画」を聞いてみてください。

終わったあとの道筋がわかっていれば、いま打っている注射が何のためのものかも見えてきます。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)

治療継続お薬
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