コラム 第3回:副作用が心配で…|骨活ガイド
Phase 1: お薬と向き合う — 第3
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加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「副作用が心配で…」— 正しく知れば、こわくない

「骨の薬であごの骨が壊れる」——そんな記事を見て、こわくなってしまった。その不安、よくわかります。でも、正しく知れば、怖さはずっと小さくなります。


外来で、ときどき、こわばった表情でこう打ち明けられます。

「先生、インターネットで見たんです。骨のお薬で、あごの骨が壊れることがあるって……。私、飲み続けて大丈夫なんでしょうか」

夜中にスマホで調べて、不安で眠れなくなる。お気持ち、本当によくわかります。だからこそ、医師として、いちばん大切なことを最初にお伝えさせてください。

その副作用は確かにあります。でも、とてもまれです。そして——お薬をやめて骨折してしまうリスクのほうが、はるかに大きいのです。

診察室で、医師がやさしく、お薬のメリットとまれな副作用のバランスを年配の女性に説明している 副作用を知ることは大切。でも、もっと大切なのは「知ったうえで、正しく続ける」ことです。

「まれ」とは、どのくらいか

心配されている「あごの骨の副作用」は、骨粗鬆症の治療で使う量では、およそ10万人に数人〜十数人。飲み薬ではさらにまれです。

ここで気をつけたいのは——インターネットの怖い情報には、がん治療で使う、けた違いに多い量の話が混ざっていることがある、ということ。骨粗鬆症の治療とは、量も使い方もまったく違います。同じお薬の名前でも、別の話なのです。くわしい頻度や、もうひとつの「太ももの痛み」という大切なサインは、記事で正確にお伝えしています。

📖 骨吸収抑制薬のまれな副作用 — 顎骨壊死と非定型大腿骨骨折

怖さは「予防できる」と知ると、和らぐ

そして、この副作用には心強いことがあります。毎日のお口のケアと、定期的な歯科検診で、リスクを大きく減らせるのです。歯医者さんに「骨のお薬を使っています」と一言伝える。それだけで、ぐっと安心に近づきます。

副作用の情報は、「こわがるため」ではなく「正しく備えるため」のもの。備えられると分かれば、こわさは扱えるものに変わります。

いちばんのお願い

ひとつだけ、強くお願いがあります。こわくなっても、自己判断でお薬をやめないでください。

お薬をやめて骨折し、寝たきりにつながってしまう——それこそが、いちばん避けたいことです。不安なときは、やめる前に、まず主治医に「こわいんです」と話してください。お薬の種類を変えたり、見直したり、できることはたくさんあります。

今日できること

今日は、これだけ。

「こわい話を見たら、やめる前に、まず主治医に相談する」

そして、しばらく歯科検診に行っていなければ、予約をひとつ。次回は、「もう良くなったから、やめていい?」という、治療を続けることへの疑問にお答えします。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)

副作用治療
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