Phase 2: お薬と、長くつき合う — 第9回
連載の進み具合9 / 14
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「お薬さえ飲めば、食事は気にしなくていい?」— 食事とお薬、二人三脚

しっかり治療していても、土台となる食事がやせていると、お薬は本来の力を出しきれません。でも、むずかしい食事療法は必要ありません。


「お薬をちゃんと飲んでいるから、食べるものは特に気にしていなくて」

とても多いお声です。お薬は心強い味方ですが、実はお薬だけでは、片方の車輪。もう片方の車輪——食事という土台がそろって、はじめてしっかり前に進みます。今日は、その“二人三脚”のお話です。

魚や牛乳、青菜の並ぶ食卓を、年配のご夫婦が向かい合って囲む団らん 特別な食事より、続く食卓を。それが何よりの土台です。

骨の材料と、その運び手

骨の主な材料はカルシウム、そしてそれを骨に届ける手助けをするのがビタミンDです。さらに、骨組みそのものを作るたんぱく質も欠かせません。牛乳・小魚・大豆・青菜・卵・魚——特別な食材ではなく、いつもの食卓にあるもので十分にそろえられます。

「足す」より「かたよらない」

大切なのは、何かをたくさん摂ることより、かたよらないこと。サプリメントに頼りきる必要はありません。晴れた日に少し外を歩き、体の中でビタミンDを作ることも、りっぱな“食事の味方”です。

📖 骨粗鬆症の食事とお薬 — 何を、どう組み合わせる?

お薬と食事は、競わない

「食事でがんばれば、お薬はいらない?」——そうではありません。骨粗鬆症と診断された骨に、食事だけで十分な力を届けるのは、実際にはむずかしいのです。お薬と食事は、どちらかではなく、両輪。互いに支え合ってこそ、骨折を防ぐ力になります。

完璧な献立より、続けられる食卓を。今日の一皿が、明日の骨をつくります。

今日できること

今日の食卓に、カルシウムを一品——牛乳、小魚、青菜のどれか一つ。

そして、晴れた日は少しだけ、外を歩いてみましょう。

次回は連載のしめくくり。「この治療、いつまで続くの?」——長い目で見た治療のゴールについてお話しします。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)

食事治療
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